2016年4月15日金曜日

小児内科特集《子どもの皮膚を診る》ー皮下腫瘤ー 依頼原稿が掲載されました

昨年、東京医学社さんから突然依頼を受け「皮下腫瘤」という題材で執筆した依頼原稿が、小児内科2016年4月特大号(Vol.48 No.4)に掲載されました。皮膚科領域で活躍されている先生方(そうそうたるメンバーです)、開業医の私(みたところ開業は私のみです)が執筆するのは気が引けたのですが、放射線科と皮膚科の専門医というアドバンテージを活かして、小児科医、(小児も診られる)内科医の先生方にわかりやすく伝えられたらと思って書かせていただきました。記載した内容をざっくりと箇条書きにすると、

  • 皮下腫瘤は皮膚腫瘍、細菌・真菌感染症、肉芽腫性疾患など多岐にわたる
  • 画像検査によるリスク(CTによる被爆、MRIでの鎮静による呼吸抑制など)を理解したうえで、必要がある場合のみ検査をおこなう
  • 確定診断が必須ではないものもあるため、心配な時は皮膚科専門医に相談
  • 皮膚科専門医が必要と判断した時は皮膚生検や培養検査などをおこなう
  • 非侵襲的検査としては超音波が優れている

といった感じです。よくわからないしこりがあると心配になる親御さんが多いと思うのですが、結論を急ぐあまり治療につながらない診断だけの侵襲を伴う検査は避けなければいけません。そのためにはどのような疾患があるのか理解することも大事だと思います。

開業してからも、ときどきこうした依頼原稿や教育講演依頼をいただけるのはとても幸せなことだと思います。そのためには、常に自分の知識をブラッシュアップしていかなくてはと肝に銘じています。

小児内科 表紙
皮下腫瘤のページ






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