2014年12月26日金曜日

今年1年ありがとうございました

4月1日に開院してから早いもので、2014年が終わろうとしています。クリニックでは明日(27日)までありますが、今日の時点でカルテ番号は1210まで到達しました。開院当初に「年末までに1000番までいけるかな?」という漠然とした目標を良い意味で上回ることができました。これはひとえに受診してくださった患者さまの皆さまのお陰です。本当にありがとうございました。

医療法人という大きなバックはありますが、クリニックの場所選び、施工業者、機器搬入、電子カルテ選び、スタッフ選考、保健所・厚生局への手続き、Webサイト(ホームページ)運営…など周囲のサポートを受けつつ可能な限り自分でやらせていただきました。なかなか上手くいかずつらい時期もありましたが、紆余曲折しながらここまできたことがとても感慨深いです。

ホームページは色々頑張って作っているのですがやはり限界があって…シンプルで読みやすいこととリアルタイムに情報発信できるようにだけ心がけるようにしています。サイトアクセスについてはGoogleアナリティクスやウェブマスターを使ってリアルタイムに検索ワードやアクセスポイントなどを把握し、アドワーズ広告に活かすようにしている…つもりです。サイトの内容についてはGoogleさんにいろいろとアドバイスをいただき、適正なサイトになるように日々更新しています。やっぱり自分で運営してみないとわからないことも多く、いろいろ勉強になることが多く楽しいです。アドワーズ広告は…正直役立っているのかまだわからない部分があり、来年の課題にしたいです。

またリアルタイムな情報発信には(活用されているひとは少ないのですが)Google+、Facebook、LINE@も使用していますので、Webと一緒にご活用いただければいいなと思っています。

最後に、今年受診してくださった患者さま、大変な時を支えてくれた家族、スタッフ、オーナーさま、近隣薬局スタッフの皆さま、近隣クリニック・地域連携病院の皆さま、MR・卸業者・機器メーカー・業者などクリニックに関わってくださった方々、本当にありがとうございました。とても感謝しております。

まだまだ発展途上(と信じてます)のクリニックですが、丁寧な診察・治療という初心を忘れず頑張っていきますので、来年もよろしくお願いいたします。

2014年12月23日火曜日

Efrem Kurtz &PO - Tchaikovsky "Casse-Noisette (The Nutcracker)" Op.71

12月に入ったと思ったらあっという間に23日になってしまい、明日はクリスマス・イブです。仕事が劇的に忙しくなった…ということもなく、まだまだ頑張らないといけないと思いつつ日にちだけが過ぎていました。

クリスマスというわけでもないのですが、クリスマスに因んだ音楽となると、バッハやオネゲルにはクリスマス・オラトリオがありますが、クリニックのBGMとしてはちょっと…なので、チャイコフスキーの《くるみ割り人形》を選んでみました。

《くるみ割り人形》はバレエ音楽で、舞台はドイツのシュタールバウム家。主人公クララがクリスマス・イブの夜に見る夢?のお話です。大学生のときに姉夫婦と留学先のLA郊外でクリスマスを過ごした際、
《くるみ割り人形》のバレエを観たことがあります(印象的だったのはバレエでなく、帰り道でとても楽しそうに踊りながら帰っている女の子が本当に嬉しそうだったことですが…)

音楽は作曲家自身で編纂したバレエ組曲(Op.71a)があり、オーケストラで演奏されることも多く知られているのですが、この組曲にはなぜか《くるみ割り人形》で一番素敵で美しい曲が入っておらず、ちょっと残念な組曲だと思っています。《くるみ割り人形》は「パ・ド・ドゥ」から「終幕のワルツとアポテオーズ」がクライマックスで、特に「パ・ド・ドゥ」はチャイコフスキーの曲の中でも美しい曲のひとつなのですから(ソ連の怪物指揮者スヴェトラーノフの「パ・ド・ドゥ」はまさに天上の音楽でした)。このエフレム・クルツ盤ではちゃんと「パ・ド・ドゥ」も入ったハイライト盤なのでとても気に入っています。

クルツはユダヤ系ロシア人で戦前・戦後にアメリカやイギリスで活躍した指揮者。録音が少ないため今では忘れられた指揮者の一人になってしまっていますが、この《くるみ割り人形》はとても穏やかで美しく、バレエ帰りに踊っている女の子を思い出させる演奏です。



2014年12月12日金曜日

看板を設置しました

4月に開業してからWebサイト(ホームページ)と郵便局の封筒を除いてほとんど宣伝ない状態でしたが、とうとう…というかようやくJR市ヶ谷駅に 看板を設置しました。

最近はホームページからの集患が一番だと言われていて、確かにうちのクリニックでも50%以上がホームページをみて受診されています。このホームページは私自身が作成しているので、費用がかからず費用対効果は抜群です。ただ年齢層に偏りがあるのではないかな…と思うところもありました。

一方、駅看板は不特定多数のひとがみるため費用の割に集患が良くないと言われるのですが、駅の近くに皮膚科があることすら認識されないといけないということもあり、スポットでもよいので駅看板を設置したいと思っていたところ、たまたま良い場所に空きが出たので設置することにしました。

昔ながらの診療所の看板(野暮ったい感じ)ですが、ひとりでも多くの人に認知してもらえれば…と思っていたところ、午後の診療のときに看板を見て受診してくださった患者さんがいて嬉しかったです。

まだまだ認知度の低いクリニックなので、少しずつ認知していただけるようにがんばらないと。


2014年12月10日水曜日

pfitizner: Kleine Sinfonie G-dur, op.44

1869年生まれ、遅れてきたロマン主義者と呼ばれるハンス・プフィッツナーの《小交響曲》作品44。1939年に作曲され、フルトヴェングラー指揮(録音があるなら聴いてみたい)で初演されています。

プフィッツナーはとてもきれいな旋律の曲が多く、ヴァイオリン協奏曲などは一度だけ実演を聴いたのですが、もっと演奏されてもいいのではと思わせる名曲です。プフィッツナーの中でも旋律が美しいのがこの《小交響曲》と《ヴァイオリンとチェロと小管弦楽のための二重奏曲》作品43で、《小交響曲》はとても愛らしく、少し感傷的でありながら仄かな明るさをもっている不思議な曲です。

今日の午前中はとても空いていて、のんびりとした診察室にこの《小交響曲》が流れていました。とても素敵な曲なのですが...BGMで流すには曲調がちょっと単調で、キャッチーな旋律がないので…ちょっとさびしいかなと思ったり。自宅でゆったりと聴くにはとってもいい曲なのに...「手に取るなやはり野に置け蓮華草」…そんな言葉が頭に浮かびました。

午後はMark Murphyを流すことにしました...渋いかな。

2014年12月5日金曜日

Francesco Tristano - bachCage

今秋台風が東京に接近した日の夜、先客がはけてガランとした店内でフランチェスコ・トリスターノのブスクスフーデとバッハを聴いた。その店のソムリエさんがトリスターノ、テクノ(とモーツァルトのピアノ協奏曲)をこよなく愛していると聞いたのもその日だった。それ以来、トリスターノという名前はグールドと同じようなひとつの記号として認識するようになり、改めて聴いてみようと思い立った。

フランチェスコ・トリスターノは1981年ルクセンブルク生まれのピアニスト(キーボーディスト)で、クラシックからテクノ、DJまで幅広い活躍をしている。同年代にはシュタットフェルトやフレイといったバッハ(と現代音楽)を得意としているピアニストがおり、いずれもグレン・グールド2度目の《ゴールドベルグ変奏曲》を録音した1981年(あるいはその前年)に生を受けている。

バッハの曲をピアノで演奏する際、避けて通れないほど大きく高い壁であるグールドの演奏は、他の演奏を寄せ付けることなく孤高の存在として遺されている。トリスターノやフレイはバッハにテクノなどのデジタル的な要素を加え、ケージあるいはブーレーズといった現代音楽の曲を挟むことでより普遍的なものにしている。それはグールドの演奏を意識するのではなく自然と昇華しているかのように。

トリスターノの自作はゴールドベルク変奏曲のアリアのように最初と最後(実際はバッハのメヌエットが最後)に配置し、その中にバッハとケージの曲を挟み込んでいる。バッハの規則性をもったかっちりとした音楽とケージ初期作品(《the seasons (1947)》、《in a landscape (1948)》など)ながらすでに偶然性を感じさせ、音が少なくスカスカな印象をもたせる音楽が交互に演奏されることで、バッハ、ケージの曲に深みを与えている。

待合室のBGMとなるとケージがどのように聴こえるか心配だけど、少しずつチャレンジしていこうかな。



2014年12月1日月曜日

Claire-Marie Le Guay - Haydn-Mozart L'esprit concertant Vol.3

師走初日の今日は、朝から冷たい雨が降っています。4月に開業して12月になるまであっという間だったと思いつつ、こんな雨の日にはクレール=マリ・ル・ゲのモーツァルトとハイドンのピアノ・ソナタ集を聴いてます。

これはモーツァルトイヤーの2006年から録音が開始され、2008年にこの第3集が発売されてぱったりと音沙汰のなくなったシリーズです。ル・ゲは超絶技巧?が何かと話題になっていたピアニストですが、ハイドンとモーツァルトでは初期と成熟期の作品を交互に織り交ぜながら演奏するスタイルを取っており、そこには「ミラー・ゲーム」という副題とともに意図的なものがあるようです。少し独特でゆったりとしたテンポで弾かれるハイドンは聴きやすく、気に入っています。モーツァルトもK.333など軽やかな曲でも残響の多い音でしっかりと演奏しており、雨のクリニックには最適な1枚だと思います。続きが出ないのは残念ですが、クラシックでは全集にならずに終わるシリーズも多いので…やっぱり売上でしょうか?



2014年11月27日木曜日

The Junior Mance Trio - Junior

ジュニア・マンスといえばこのアルバムというくらい有名な1枚。Wikipedia(日本語のはないようです)によると現在もご存命で86歳とのこと。ジュニア・マンスというとスウィングとかソウルフルとかブルージーいう枕詞がかならずついているのですが、最近の良い意味での枯れた味わい深い演奏の対極にあり、イメージそのままなのがこのアルバムです。初めて聴いた時に「これがジャズなんだなー」と思わせるピアノは流石です。かと言ってうるさく響くこともなく、晩秋の午後のピッタリのアルバムです。1曲目《A Smooth One》の冒頭からカッコイイ節回しにやられます。マンス先生をいままで熱心に聴いていなくてすみません…という気持ちになります。《Love for Sale》は軽妙洒脱、マンスオリジナルの《Jubilation》、《Blues for Beverlee》はスイング感が心地よく、《Junior's Tune》のブルージー感はいかしています。ディジー・ガレスピーの《Birk's Works》ではややかしこまったピアノで、これもなかなか聴き応えあります。そういえば、最近買い直した24bitリマスター盤には54年録音の《Hot Springs》と《111 East Ontario》が入っていました。




2014年11月20日木曜日

Dorothy Ashby and Frank Wess - In a Minor Groove

ジャズ・ハープのパイオニア、ドロシー・アシュビーから1枚。彼女はフルートのフランク・ウェスとの共演作が多く、アルバムを聴いただけではフルートが目立つためハープの存在を忘れがちになりますが、モーツァルトの協奏曲にもあるように、フルートとハープの編成はとても相性が良く、心地良く響きます。ただ優雅なロココ調ではなく、ブルージーですが…。1958年作のこのアルバムはプレスティッジ・レーベルらしいかっこよいジャケ写ですが、ドロシーのハープとウェスのフルートはスインギーとは言いながらもどこかのんびりとしたところがあり、午後の診察室には最適です。ちょっとしたカフェの気分…かな?曲も大橋巨泉の意訳?誤訳で有名な《You'd be so nice to come home to》や加トちゃんの「ちょっとだけよ、あんたも好きねぇ」で流れるラテンの名曲(曲調は違いますよ!)《Taboo》、《Bohemia after dark》などどこかで聴いたことのある名曲ばかりで構成されていて、ドロシー・アシュビー入門には最適だと思います。

2014年10月2日木曜日

開業半年をむかえて - ショスタコーヴィチとジャレットと

早いもので4月の開業から半年が経過してしまいました。あっという間という気もしますが、正直時間を持て余していたので長かったような気がします。

4月、5月は患者さんが少ない日が多く、一日が終わるたびに一喜一憂していました(いまもあまり変わらない…かもしれないですが)。6月以降は少しずつ安定しているようですが…何が安定なのだかもはやわからないので、ひとりひとりしっかりと診察することだけを心がけています。開業の大変なところは、勤務医では考えなくても良い職員の給料・雇用、クリニックの収益や仕入れなど経営者としての側面があり、単純に医療だけを考えれば良いのではないという点です。よりよい医療を提供することは当然ですが、大学病院に在籍していたときのように高額の機器や機材を湯水のように使うわけにもいかず、かといって収益重視と割りきって医療することは本末転倒なので、いままで味わったことのない悩みを抱えているところです。
この半年で少ないながらも770名の新規患者さんと接し、(まだまだ治療が難しい疾患や原因が特定できない疾患などもあり、)全ての患者さんの欲求を満たすことは難しいのですが、ひとりでも多くの方に診療してよかったと感じてもらえる医療を提供してきたと思っています。これからもいままでと変わらないスタンス(ルーチンの仕事としてではなく、楽しみ・喜びを感じながら医療に携わってきたこと)で、微力ながらも患者さんの期待に添えるようにがんばろうと思った次第です。
そんななか、キース・ジャレットのショスタコーヴィチ《24の前奏曲とフーガ》を流していて、この曲がこんなにきれいな音楽だったんだと再確認することができました。ジャズのピアニストが演奏するクラシックは聴くに堪えないという意見もあることははわかっているのですが、キースのピアノの良い意味での朴訥さや耳通りの良いピアノの音はクラシックというジャンルを超えて、ひとつのピアノ音楽として完成しているものだと思います。待合室に流すBGMとしては最適なもので、最近のお気に入りです。


2014年8月12日火曜日

サンスクリーン剤選びに迷った時にお読みください

8月中旬になり、お盆の時期になりました。まだまだこれからも暑く、日差しの強い日が続きそうです。強い日差しから肌を守るためにはサンスクリーン剤が必須ですが、肌が弱く自分に合ったものがわからないと相談されることがあります。ここでは当クリニックで販売している医療機関向けのサンスクリーン剤を中心に、目的別にあわせた選び方をお伝えします。(Facebook記事を一部改変してお伝えしています)

《SPFとPA》
SPF (SUN PROTECTION FACTOR):紫外線をどのくらい防御し透過しにくくなるかという指数です(日焼け防止)。数値が高いほど防御能が高いと言えますが、SPF15以上のものであれば防御能に大きな差がないため、むやみに高いものを選ぶ必要はありません。

PA (PROTECTION GRADE OF UVA):真皮まで到達するUVAの防御能を示す指数です。UVAは光老化(しわ・たるみ)の原因になり、窓ガラスや雲を通過して肌に到達するので注意が必要です。日常生活ではPA++程度で十分です。

《フォトスキンタイプ*》
紫外線に対する反応をI(白人)〜IV(黒人)まで6段階に分類したもので、日本人はII〜IV に分類されます。II は日焼けをあまりせず赤くなるタイプで皮膚癌の危険性が高く、IV は赤くならずに黒くなるタイプです。サンスクリーン剤もスキンタイプによって使い分ける必要があります。特にフォトスキンタイプ II のひとは通勤程度の短時間の外出でもSPF15以上、PA++以上のものがおすすめです。
*スキンタイプについてはご相談ください。

《サンスクリーン剤の種類》
・紫外線散乱剤:紫外線を反射させて予防します
・紫外線吸収剤:化学反応で紫外線を熱変換します

肌の弱い方は紫外線吸収剤で接触皮膚炎(かぶれ)をおこすことがあるため、吸収剤フリーのサンスクリーン剤を選びましょう。

その他、美容・保湿成分入り、化粧下地入りなどもあります。




《クリニックで販売しているサンスクリーン剤》
メタトロン(MT)
・MTプロテクトUVベース・クリーム(ピンク・ベージュ)
・MTプロテクトUVベース・クリーム(ナチュラル・イエロー) 
・MTプロテクトUVルースパウダー(ピンク)
SPF26/PA++ ビタミンC誘導体配合 (ピンクは白い肌用、イエローは普通肌用です)

JMEC
・JMEC PLUSRESTORE UVミルク SPF25/PA++ ミルクタイプ、吸収剤フリー、フラーレン・美容液配合、石鹸で洗い落とせるタイプ

・JMEC PLUSRESTORE UV SPF50/PA++++ ローションタイプ、吸収剤フリー、フラーレン・美容液配合、ウォータープルーフ

エスト・コミュ(グラングレース&デルファーマ)
・グラングレース デイ・プロテクション SPF28/PA++ 吸収剤フリー、化粧下地入り

・デルファーマ デイ・プロテクション+ SPF25/PA++ 吸収剤フリー、アルコール・パラベンフリー、無色素・無香料 

・デルファーマ パーフェクトデイ・プロテクション+ SPF50/PA++++ 吸収剤フリー、アルコール・パラベンフリー、無色素・無香料 

各々サンプルがありますので、ご希望の方はお申し付けください。


2014年5月31日土曜日

教育講演 - 第113回日本皮膚科学会総会(京都)

本日は臨時休診をいただき、京都まではるばる教育講演してきました。講演の内容は専門というか得意の「皮膚画像」です。いままで皮膚科学会総会では「皮膚画像」と「ダーモスコピー」を中心に3回ほど公演させて頂いておりますが、開業してからは初めてで違った緊張がありました。午前中の早いセッションでしたが、多くの先生方に聴いていただけて感謝しております。

また、臨時休診してご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。月曜日からは通常通りの診療になりますので、お待ちしております。

2014年4月24日木曜日

John Hicks - Music in the Key of Clark

いま中古レコード店というとdisk unionの一人勝ちのような感じですが、わたしも新宿、神保町、御茶ノ水、池袋とお世話になってます。そこで買いそびれたアルバムや気がつかないでスルーしていたアルバムなどを購入するのですが、このジョン・ヒックスのアルバムも激安価格で購入したものです。ソニー・クラークというと「クール・ストラッティン」のジャケ写があまりにも有名ですが、アメリカでは人気がないようです。どうしてかな?ソニー・クラーク・トリオだと午後の診療所にはブルージーすぎるかもしれませんが、ヒックスのピアノだと心地よく響くので、調度良い感じです。“Sonny Side Up”のピアノソロがとくに素敵です。


2014年4月22日火曜日

Arthur Grumiaux - Lekeu: Violin Sonata in G major

CDは今も昔も中古レコード店で購入することが多く、このCDも今は亡き中古レコード店ハンター「銀座ソニービル店」で、中学生の頃に購入したものです。当時はルクーなどという作曲家も知らず、グリュミオーというヴァイオリニストは有名だということと、新古品で未開封CDだったので購入したのですが、燃え盛る若さと情熱を感じさせる、躍動感あふれる曲で、ルクーという作曲家が好きになった1枚です。ギョーム・ルクーは腸チフスで24歳の若さで夭折したベルギーの作曲家で、ヴァイオリン・ソナタは21歳の時の作品。数多あるヴァイオリン・ソナタの中でもお気に入りの曲のひとつです。ちなみにグリュミオーは2度目の録音で、1度目の演奏が素晴らしいとよく言われていますが、思い出・刷り込みの演奏なので、この演奏が一番好きです。併録のイザイとヴュータンの曲も素敵です。

腸チフスというといつもにエゴン・シーレを連想してしまうのですが、彼はスペイン風邪で亡くなっていたので、こちらも勝手な刷り込み(思い込み)でしょうか。

2014年4月15日火曜日

Brad Mehldau Trio - Live

今日はなんだか Zikmu Solo からばちぱち音(静電気?)がするので、ビル・エヴァンスのアルバムにしてみたのですが、音がひどくなってしまいやめました。iPodで急いで選んだアルバムがブラッド・メルドー・トリオのこれ。ライブで何度も聴いているのですが、なぜか毎回途中で寝てしまうため、相性悪いかなと勝手に思ってました。でもこのアルバム聴いていたらリリカルなピアノが心地よくて午後の診察に最適でした。ぱちぱち音もなくなって、スピーカーとの相性もよいのかな?


2014年4月14日月曜日

Faure: Orchestral Music - Y.P. Tortelier: BBC philhermonic

ポール・トルトゥリエの息子ヤン・パスカルがBBCフィルを指揮したアルバム。「パヴァーヌ」は合唱なしです(同じシャンドスレーベルにはアルスター管を指揮したフォーレもあり、「パヴァーヌ」は合唱付きでありました)。このアルバムにはキャスリン・ストットのピアノで「ピアノと管弦楽のためのバラード」があり、全体的に落ち着いた感じで午前中の診療所には最適です。

2014年4月11日金曜日

Chausson: Poème, Piano Trio, Pièce, Andante & Allegro

クラシックの選曲がイマイチな感じだったので、急遽入れ替えしてみました。

エルネスト・ショーソンはフランスの作曲家。彼の室内楽曲集といっても、最も有名な「コンセール」はなく、ヴァイオリンと管弦楽のための「詩曲」のヴァイオリンとピアノ五重奏版が入っています。思い返せば、ショーソン、ルクー、フォーレといった作曲家の室内楽がとても好きな時期がありました。少し仄暗く、果てなく紡がれる切ない旋律がたまりませんでした。いま聴き直してみるとチェロとピアノのための小品(作品39)がいちおしかな?

2014年4月10日木曜日

Elsie Bianchi - Fry Me To The Moon

今日もジャズのアルバムから。スイス人ピアニストのエルジー・ビアンキの弾き語りありのスタジオセッション音源。"Fry Me To The Moon”のピアノ・トリオで弾き語りは、元祖?ロリータボイスのブロッサム・ディアリーが好きですが、エルジーのハスキーボイスもなかなかです。ストレートなピアノもすてきです。でもオープニング用にこのアルバム選んだのかは覚えてません…なんでだろ?

2014年4月9日水曜日

Dick Morissey Quartet - Have You Heard

4月は午前中クラシック、午後ジャズをメインに流しています。診療の邪魔にならないよう、にぎやかな曲は避けるようにしていますが…

英国のサックス奏者、ディック・モリッシーの63年録音のアルバム。モリッシーの野太いテナーサックスは、予想以上に午後のけだるいクリニックにあっています。以前はマニア溜飲アイテムだったようですが、復刻CDです。

2014年4月8日火曜日

開院して1周間がたちました

早いもので、開院してから一週間が経ちました。
まだオープニング準備期間との位置づけもあり、宣伝もせずに様子をみています。
幸運にも当クリニックに受診していただいた方々は、
インターネットを見ていただいていらした方、通りがかりの方、会社・学校が近い方、
とさまざまです。
少しでも早く、地域に根づいた医療ができるように心がけていきたいと思っています。

遅くなりましたが、オープニングのごあいさつとさせていただきます。

2014年2月25日火曜日

ハーマンミラー

本日午後、クリニックの引渡しをしてきました。
12月末から内装工事を始め、ようやくというかあっという間というか…クリニックがほぼできあがり、一安心です。これで4月開業に何とか間に合いそうです。

その後、ハーマンミラーで購入したチェアが続々と届いて、少しずつクリニックの雰囲気ができてきた感じがします。ハーマンミラーはミッドセンチュリーモダンと言われる普遍的なデザインが素敵で、シンプルながら存在感のあるチェアたちがクリニックの顔となってくれるでしょう。

ハーマンミラーにはレプリカがあるのですが、やっぱりオリジナルがよいので、ハーマンミラージャパンさんに大変お世話になりました。ありがとうございました。

2014年2月5日水曜日

好きな音楽

音楽に関しては雑食です。好きなジャンルはあるけれど、良いと思ったものはなんでも聞いてきました。小学生の頃から洋楽やクラシック(習い事の関係もあります)が好きで、中学生になってジャズ、レゲエ、R&Bが好きになりました。それからと言うもの、ハウスだテクノと形から入ったり、やっぱりロック、クラシック、ジャズが良いと思ったり…という優柔不断な音楽嗜好は、簡単にダウンロードできるiTunesの時代になってひどくなっているかも。でも、ライブに行くのはジャズが一番多いです。

クリニックはおもにクラシックとジャズが中心で、季節ごとにボサノバとか心地よい音楽をかけたいなと思ってます。クリニックでお気に入りの曲をみつける…そんなこともありでしょう。それには音楽だけでなく、心地良い空間を作っていかないといけないですね。限られた条件のなか、院長のセンスが問われます。がんばります。

2014年2月2日日曜日

BGM

クリニックで流す音楽ってどんなものがよいかいつも考えているけど、なかなか難しい。好きな曲、ジャンルを流すだけではダメだというのはわかるんだけど…できるだけ心地よい音楽で診察の妨げにならないものってなんだろう?これから試行錯誤していきます。

日替わり、午前午後でジャンル変えるとかいろいろ考えてるんですが…どうなんでしょう?あと、できるだけアルバムの楽曲はそのまま流したいな、コンピは避けたいな、なんて思ってます。ただ思っているだけです。

2014年2月1日土曜日

はじめまして

はじめまして、こばやし皮ふケアクリニック院長の小林です。

2月になりましたので、細々とブログを始めます。
4月開院予定なのですが、まだまだ仕事を始めることができるか不安でいっぱいの状態です。このホームページは自分で作っているので、わかりづらいところがあるかもしれないです。少しずつ勉強していきます。

このブログはきっと音楽(クリニックでBGMとしてかかっているもの)についての内容が多くなると思います。開院までしばしお待ちくださいね!