2015年3月26日木曜日

Andrea Pozza Trio - Drop This Thing

早いもので3月も残すところあと5日、日に日に暖かくなってきました。外堀の桜も一分咲きですが、桜の季節となっているのを実感しています。

1曲目《Nebulosa》の冒頭からカッコよく聴かせてくれるアルバム。《Nebulosa》は非業の死(無実の罪で捉えられ拷問の末殺されてしまったのです...)をとげた伝説的なピアニストである、テノーリオ・ジュニオールによるジャズ・サンバの名曲。いろいろなところでサンプリングされているので、冒頭の旋律はどこかで聴いたことあるはずです。アンドレア・ポッツァの演奏はリリカルでどこか醒めた感じもありますが、ジャズ・サンバというよりもジャズとして奏でられています。2曲目はジョー・ジャクソンの《You Can't Get What You Want》をアラン・ファーリントンの渋い声でジャジーに聴かせてくれます。他にもボビー・コールの《Perfect Day》にオリジナル曲を散りばめた1枚です。

春より秋〜冬の寒い時期にあっているかな...と思いながらも、《Nebulosa》聴きたさについついかけてしまう1枚です。


2015年3月18日水曜日

John Coltrane - Lush Life

久々のブログ更新です。アルバム冒頭からジョン・コルトレーンの野太くセンチメンタルなソロが朗々と奏でられるこの盤は、後年のスピリチュアルなコルトレーンが苦手な人でも楽しめる1枚です。コルトレーンというと(良い意味での)黒さが全面に溢れており、「ジャズってこんな感じ」という漠然とした答えを導き出してくれるジャズ界の巨人です。ただ、だんだんとスピリチュアルで難解なフリー・ジャズに傾倒してしまうため、アルバムをたくさん持っていても手に取るアルバムが限られてしまうひとりでもあります。

1曲目《Like Someone In Love》から3曲目《There's Slow Blues》(LPでいうところのA面)はピアノレストリオであり、1957、8年あたりの録音と思えないほど臨場感あふれるコルトレーンのテナーが魅力です。4曲目の表題曲である《Lush Life》からはレッド・ガーランドのピアノが参加し、コルトレーンも甘くセンチメンタルな演奏を聴かせます。

A面B面という表現はレコードにしか通用しない表現ですが、盤をひっくり返すと雰囲気の違う演奏になるなんてとても素敵な選曲だなと思います。このような選曲から、今年のグラミーでプリンスが「皆さん“アルバム”って覚えていますか?“アルバム”って大事なものなんです」とスピーチしたことを思い出しました。いまはストリーミングなどで気に入った曲だけピックアップでき便利なのですが、取捨選択するのではアルバムのコンセプトだけでなく「演奏(録音)された時代や背景を反映している空気」というものもわからなくなるので好きではありません。

このアルバム...というよりコルトレーンは秋〜冬になる時期に流したほうが雰囲気あったかもしれないのですが、ともあれ午後の待合室を落ち着かせてくれる素敵な1枚です。



2015年3月10日火曜日

患者番号が1500を超えました

昨年の11月に患者番号が1000を超えてから4ヶ月と少し、ようやく?1500まで到達しました。「ここに皮膚科があったなんて知らなかった」と言われること約1年...ホームページ(Webサイト)を中心にゆっくりながら新規の患者さんがコンスタントに来ていただけることに感謝しております。

皮膚症状と生活スタイル、薬の組成・性状(外用剤であれば成分・添加物、内服であればどのような系統なのか...など)などを組み合わせて、可能な限り(医療に100%や絶対ということはないのは重々承知です)速やかに皮膚の状態が改善する方向性を定めていきたいと思い、日々の診療をしています。

そんなときに思い浮かぶ演奏家はチェロの伝導師エンリコ・マイナルディです。ゆったりとしたテンポで朴訥な歩みながら深く暖かみがあるチェロの音色を聴くたびに、こんな演奏のように自分も診察できたらと思います。マイナルディにはバッハの無伴奏チェロ組曲の名演(2種類)もありますが、一番好きなのはザルツブルク音楽祭でカルロ・ゼッキのピアノで奏でたシューベルトの《アルペジオーネ・ソナタ》です。1959年のライブ音源で、録音マイクが非常に近接しているためかチェロの響きが非常に生々しく、マイナルディの息づかいや鼻歌
も聴こえてきます。

シューベルトは得意な方ではなく、アルペジオーネ・ソナタもロストロポーヴィチの演奏を小さいころによく聴いたな...程度の感想なのですが、マイナルディの重くゆったりと語りかけるようなチェロの響きはいつ聴いても心に染み渡り、とても好きな演奏です。

「わたしの信条と目標は音楽に奉仕することであって、自分自身を見(魅)せるために音楽を利用することではありません」というマイナルディの言葉は、音楽を診療に置き換えると私の信条・目標になります。奇を衒わず、正攻法で医療に携わる...これからもゆっくりと(そして着実に)診療していきたいと思いました。



2015年3月5日木曜日

ホームページのリニューアル(その2)あっという間の移管作業終了

今日は暖かく春らしい気候になりました...と喜んでばかりはいられないスギ花粉の季節になってしまったようで、いままで花粉症と無縁だと思っていた私も目が痒くなってきました。

ホームページのリニューアルは少しだけ進展しています。一番の課題というか大きな壁(と勝手に決めつけている)のドメイン移管がちょっとだけ進んだので、一安心というところです。←と昼休みに書きました。

ドメインとは?とお思いの方もいると思いますので、簡単に説明すると「ネット上の住所」という感じになります。正確には違うのかもしれないのですが、イメージとしてはそのようなものです。住所があって初めて郵便物が届くように、ネット上でもドメインがあるために目的のホームページ(Webサイト)まで到達することができます。

そのドメインをJimdoで作って、いままで使用していたものをWixに移動する作業がドメイン移管になるのです。ドメイン移管にはAuthcord(オースコード)という不正に移管できないようにするためのパスワードのようなものがあって、それをJimdoからWixに移管するときに入力するのですが...こともあろうか教えてもらったAuthcordがロックされたもので、移管作業ができずにキャンセルすること2回。合計2週間ほど停滞してしまうという辞退に。ようやく昨晩になって認証待ちまでこぎつけました。

ここから約1週間(希望的観測だと4〜5日ぐらい)で移管作業終了と思っていた矢先、Wixから「移管作業終了のお知らせ」メールが届き、あっという間に移管作業終了しました。←夕方になって急展開をむかえました

その後はホームページがきちんと表示されるか確認などし、今に至っています。
前のホームページはwww.kobaskin.jimdo.comでまだみることができます。少しの間は残しておくつもりです。