2015年5月15日金曜日

淡麗極上〈生〉とピア・アンジェリ

夏が近づくとビールや発泡酒のCMが幅を利かせるようになり、暑い季節の到来を教えてくれます。そんな発泡酒のCMできになる音楽といえば、淡麗極上(以前は麒麟淡麗)〈生〉の"Volare"。発売当初からジプシー・キングスの鮮やかな歌声が耳に残るもので、Wikiによると2004年〜2007年を除いてこの曲がずっとテーマソングになっているようです。今年は船乗りの合唱バージョンのようですが、また淡麗のCMねって感じがしてます。

その"Volare(ヴォラーレ)"という曲はジプシー・キングスのオリジナルといっても信じてしまいそうにしっくりする歌・演奏ですが、実はカンツォーネで1958年の曲です。個人的にはピア・アンジェリの元気で初々しく歌っている曲なのです。

ピア・アンジェリの《イタリア》という(個人的に)美ジャケの頂点にあると思っているアルバムの1曲目にこの曲が収録されています。ピア・アンジェリ(1932〜1971)は歌手ではなく女優さんで、かのジェームス・ディーンの恋人だったということでも有名な美人さんです。ブルネットの髪と大きな瞳が特徴的なピア・アンジェリにはこれといった代表作(「ソドムとゴモラ」や「傷だらけの栄光」などに出ています)もなく、ジェームス・ディーンと悲恋に終わった後に結婚したのですが上手くいかず42歳で自殺してしまっています。そんな彼女の唯一のアルバムはイタリアのアイドルとしてもてはやされていた1959年の作品です。

ピア・アンジェリを知ったのは中学生の頃、キラー通りにあったOn Sundaysという雑貨屋さんにあった葉書を手にとったとき…それからほどなくしてこのアルバムを知り、オリジナル盤をいつかこの手にと思いつつ30年近く経ちましたが、このアルバムへの思いは昔も今も変わりません。




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