2015年1月26日月曜日

Joe Chindamo Trio - Joy of Standards

オーストラリアのピアニスト、ジョー・チンダモによるピアノ・トリオ。玄人好みのピアノ・トリオを量産している澤野工房による2000年録音作品。このシリーズは2002年にVol.2が録音されているので、このアルバムが好評だったためと思われます。

オーストラリアのジャズはあまりピンとこないというか(ジャネット・ザイデルも?)、南半球だと、ニュージーランドのダン・パピラニー(といってもイスラエル出身)ぐらいしか知らないのですが、ジョー・チンダモのピアノは爽やかで心地よく、適度な憂いもあるため、BGMに最適です。

チンダモがジャズにハマるきっかけは、オスカー・ピーターソン、ビル・エヴァンス、エロール・ガーナー、チック・コリア、ハービー・ハンコックなどを聴いていたこと、15歳のときにピアノを購入したことだそうです。18歳になって初めてピアノレッスンを受けたという遅咲きにみえる経歴ですが、6歳の頃からアコーディオンを嗜んでおり、音楽的な素養は十分あったのでしょう。

インタビューを読むとメロディーを大事にしていること、曲を再構築することに楽しみがあると答えており、メロディーメーカーとしてもなみなみならぬ自信を感じさせます。このアルバムでも《Charade》《I Fall In Love Too Easilly》《When I Fall In Love》などのスタンダードに混じってチンダモのオリジナル曲も3曲入っていますが、全く違和感ありません。



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