師走初日の今日は、朝から冷たい雨が降っています。4月に開業して12月になるまであっという間だったと思いつつ、こんな雨の日にはクレール=マリ・ル・ゲのモーツァルトとハイドンのピアノ・ソナタ集を聴いてます。
これはモーツァルトイヤーの2006年から録音が開始され、2008年にこの第3集が発売されてぱったりと音沙汰のなくなったシリーズです。ル・ゲは超絶技巧?が何かと話題になっていたピアニストですが、ハイドンとモーツァルトでは初期と成熟期の作品を交互に織り交ぜながら演奏するスタイルを取っており、そこには「ミラー・ゲーム」という副題とともに意図的なものがあるようです。少し独特でゆったりとしたテンポで弾かれるハイドンは聴きやすく、気に入っています。モーツァルトもK.333など軽やかな曲でも残響の多い音でしっかりと演奏しており、雨のクリニックには最適な1枚だと思います。続きが出ないのは残念ですが、クラシックでは全集にならずに終わるシリーズも多いので…やっぱり売上でしょうか?
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