1869年生まれ、遅れてきたロマン主義者と呼ばれるハンス・プフィッツナーの《小交響曲》作品44。1939年に作曲され、フルトヴェングラー指揮(録音があるなら聴いてみたい)で初演されています。
プフィッツナーはとてもきれいな旋律の曲が多く、ヴァイオリン協奏曲などは一度だけ実演を聴いたのですが、もっと演奏されてもいいのではと思わせる名曲です。プフィッツナーの中でも旋律が美しいのがこの《小交響曲》と《ヴァイオリンとチェロと小管弦楽のための二重奏曲》作品43で、《小交響曲》はとても愛らしく、少し感傷的でありながら仄かな明るさをもっている不思議な曲です。
今日の午前中はとても空いていて、のんびりとした診察室にこの《小交響曲》が流れていました。とても素敵な曲なのですが...BGMで流すには曲調がちょっと単調で、キャッチーな旋律がないので…ちょっとさびしいかなと思ったり。自宅でゆったりと聴くにはとってもいい曲なのに...「手に取るなやはり野に置け蓮華草」…そんな言葉が頭に浮かびました。
午後はMark Murphyを流すことにしました...渋いかな。
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