ジュニア・マンスといえばこのアルバムというくらい有名な1枚。Wikipedia(日本語のはないようです)によると現在もご存命で86歳とのこと。ジュニア・マンスというとスウィングとかソウルフルとかブルージーいう枕詞がかならずついているのですが、最近の良い意味での枯れた味わい深い演奏の対極にあり、イメージそのままなのがこのアルバムです。初めて聴いた時に「これがジャズなんだなー」と思わせるピアノは流石です。かと言ってうるさく響くこともなく、晩秋の午後のピッタリのアルバムです。1曲目《A Smooth One》の冒頭からカッコイイ節回しにやられます。マンス先生をいままで熱心に聴いていなくてすみません…という気持ちになります。《Love for Sale》は軽妙洒脱、マンスオリジナルの《Jubilation》、《Blues for Beverlee》はスイング感が心地よく、《Junior's Tune》のブルージー感はいかしています。ディジー・ガレスピーの《Birk's Works》ではややかしこまったピアノで、これもなかなか聴き応えあります。そういえば、最近買い直した24bitリマスター盤には54年録音の《Hot Springs》と《111 East Ontario》が入っていました。
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