昨年の11月に患者番号が1000を超えてから4ヶ月と少し、ようやく?1500まで到達しました。「ここに皮膚科があったなんて知らなかった」と言われること約1年...ホームページ(Webサイト)を中心にゆっくりながら新規の患者さんがコンスタントに来ていただけることに感謝しております。
皮膚症状と生活スタイル、薬の組成・性状(外用剤であれば成分・添加物、内服であればどのような系統なのか...など)などを組み合わせて、可能な限り(医療に100%や絶対ということはないのは重々承知です)速やかに皮膚の状態が改善する方向性を定めていきたいと思い、日々の診療をしています。
そんなときに思い浮かぶ演奏家はチェロの伝導師エンリコ・マイナルディです。ゆったりとしたテンポで朴訥な歩みながら深く暖かみがあるチェロの音色を聴くたびに、こんな演奏のように自分も診察できたらと思います。マイナルディにはバッハの無伴奏チェロ組曲の名演(2種類)もありますが、一番好きなのはザルツブルク音楽祭でカルロ・ゼッキのピアノで奏でたシューベルトの《アルペジオーネ・ソナタ》です。1959年のライブ音源で、録音マイクが非常に近接しているためかチェロの響きが非常に生々しく、マイナルディの息づかいや鼻歌
も聴こえてきます。
シューベルトは得意な方ではなく、アルペジオーネ・ソナタもロストロポーヴィチの演奏を小さいころによく聴いたな...程度の感想なのですが、マイナルディの重くゆったりと語りかけるようなチェロの響きはいつ聴いても心に染み渡り、とても好きな演奏です。
「わたしの信条と目標は音楽に奉仕することであって、自分自身を見(魅)せるために音楽を利用することではありません」というマイナルディの言葉は、音楽を診療に置き換えると私の信条・目標になります。奇を衒わず、正攻法で医療に携わる...これからもゆっくりと(そして着実に)診療していきたいと思いました。
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