CDは今も昔も中古レコード店で購入することが多く、このCDも今は亡き中古レコード店ハンター「銀座ソニービル店」で、中学生の頃に購入したものです。当時はルクーなどという作曲家も知らず、グリュミオーというヴァイオリニストは有名だということと、新古品で未開封CDだったので購入したのですが、燃え盛る若さと情熱を感じさせる、躍動感あふれる曲で、ルクーという作曲家が好きになった1枚です。ギョーム・ルクーは腸チフスで24歳の若さで夭折したベルギーの作曲家で、ヴァイオリン・ソナタは21歳の時の作品。数多あるヴァイオリン・ソナタの中でもお気に入りの曲のひとつです。ちなみにグリュミオーは2度目の録音で、1度目の演奏が素晴らしいとよく言われていますが、思い出・刷り込みの演奏なので、この演奏が一番好きです。併録のイザイとヴュータンの曲も素敵です。
腸チフスというといつもにエゴン・シーレを連想してしまうのですが、彼はスペイン風邪で亡くなっていたので、こちらも勝手な刷り込み(思い込み)でしょうか。